パート面接 コミュニケーション能力と自己PR

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会話はキャッチボール

面接におけるコミュニケーションとは、「会話のキャッチボール」です。

面接官の質問に対しては、まず結論から 話します。
簡潔で適切な答えを、全力で考えてください。

NGな返答のしかた

意思が伝わってこない

たまに、「はぁ」「たぶん」というはっきりしない答えかたをする人がいますが、理解力が低いのかな?と思われてしまいます。それでは今後、仕事を頼むとき説明に苦労しそう!となりますよね。
また、長々と回りくどいと、結局何が答えなの?となりますよね。要点をまとめて話しましょう。

答えをはしょる

「履歴書に書いてある通りです」というのもNGです。面接官は履歴書を読んだ上で、さらに具体的な話を聞きたくて質問しているのですから。面倒くさがらないで、誠実に対応しましょう。

短すぎる返答

「はい」「いいえ」ですむ答えでも、できれば追加情報を加えることをおすすめします。
自然な自己PRも織り交ぜながら、答えをふくらませることができるといいですね。
すべてに対してする必要はないですが、ここぞというポイントを見逃さないでください。

以下で例を出してみます。

理想的な返答の仕方

たとえば、「以前、事務職を経験されていますね。一般的な業務の内容は理解されていますか?」と問われたら、

「はい。おおよその流れは把握しております。わたしの担当は伝表処理と電話対応が主でしたが、営業さんの企画書をパワーポイントなどで見栄え良くリライトするのが得意で、よくお手伝いさせていただきました」

とつけ加えることで、縁の下の力持ちというイメージと、みんなに頼られる人柄をアピールできます。

「へぇ、すごいですね。じゃあ、○○はできますか?」という流れの、キャッチボールが続くかもしれません。
すごいですね、という言葉には「ありがとうございます」と返してから、

  • 「○○は得意中の得意です。仕事を通り越して、趣味と言ってもおかしくないぐらいです」
  • 「今はまだできません。ですが必要でしたらぜひ勉強させていただきます」

上は得意な分野をさらにアピールするユーモアを加えた返答。
下は未経験・不得手な場合。できない事ははっきりできないと答えます。その上で意欲をつけ加えることを忘れないでください。

「この店で買い物をしたことがありますか?」という質問には、

「いつもシャンプーや洗剤などの生活用品を購入させていただいています。○曜日の特売デーにまとめ買いをして、ポイントをためるのが楽しいです。」

と言えば、すでに店側の運営内容を理解していることを伝えられるでしょう。

付け足しや自己PRは度を過ぎるとイヤミなるので注意が必要ですが、会話のキャッチボールがちょうどいいコントロール、速度で続いた面接はいい印象が残ります。

また、面接官も人間です。
趣味の話題や過去の職歴などから、応募者に興味を持ってくれることも少なくありません。
もし面接官の食い付きのいい話題があったら、ほどよく広げてみましょう。
多少スキルや経験が足りなくても、おもしろい人材ということで採用されるパターンも。

初対面での会話が苦手な人は

あなたがもし、初対面の人と会話するのがどうしても苦手なら、友人との会話を思い出してください。
「接客業で苦手と思うことはなんですか?」という問いに、家族や友人に対してならなんて答えるか、と想像します。
「クレームです」で終わってしまいそうなところが、

友人 「仕事でヤなことある?」
あなた「前、商品が気に入らないってクレームつけられちゃって、すごく怒鳴られて怖かったよ~。でも店長が出てきてくれて助かったわ。対応の仕方もその時覚えてなんとかやってるよ」

というのを、丁寧に言い換えます。

「お客様からのクレーム対応です。商品の不備が原因できつくお叱りを受けた事があり萎縮していたところを、店長がフォローしてくださいました。その時の対応ノウハウを忘れないよう心がけています。」

緊張して頭がまわらない!という人におすすめです。

感謝の言葉

もし話の最中にお褒めの言葉をかけられたら、「ありがとうございます」と声に出しましょう。
普段なら当たり前なのですが、面接においてはこれができない人がとても多いんですよ。

「○○の資格をお持ちなんですね。なかなか難しいのにすごいですね」といわれたら、「ありがとうございます」

「3回試験に落ちましたが、どうしても取得したくて睡眠時間を削って勉強しました」

失敗談で人間味と謙虚さを表しつつ、根性やまじめさをアピールすることで、高感度もあがります。

まとめ

コミュニケーション能力が高ければ人間力が高いとは一概には言えません。
口はうまいけど仕事しないとか、上手に言い含めて人を操るとか、そういう人をたくさん見てきましたから…。
ですが、面接においてはかなりの武器になるのも確かです。

口下手だけどまじめにコツコツ、というタイプの人は自分がそういう人間だということを、面接のはじめに告知しちゃったほうがいいかもしれません。

「かなり緊張しておりまして、うまく話せないかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします」

と伝えておくことで、いろんな誤解を避けられますし、真剣味が伝わります。面接官の方も返答を待つ心構えをしてくれるでしょう。